だからどうよ、とつっこまれても困るのですが、買ったフィギュアのいくつかを紹介したいなぁとそれだけです。


フルタ・新歴史ロマンシリーズ

日本の馬フィギュアが欲しいと思ったのでオークションで買いました・・・。どれも発売から数年は経っているもので・・・店頭でも売っていない代物でした。

儀経 源平争乱

-- DATA --
企画・制作:Team Wakamatsu
1個315円
平成17年2月発売

『屋島の戦い(1185) 那須与一』

さーて日本史にまるっきり興味のない私。誰なんだか何をやった人かは判りません・・・。ぱっと見の造形はいいのだが、弓に弦がないのが気になるのと、弓の下部がおかしいのが気になる。造形上これらを省略する必要があったのかな・・・?ここの部分は想像でつなげなさいというものなんでしょうか・・・。造形はいいのだが、製造が悪い。パーツをはめるとぱらぱらと落ちる。弓は簡単に落ちてしまい、その内無くすでしょう・・・。

馬は在来馬というよりは西洋種っぽい。

『一の谷の戦い(1184) 源義経』

これもまた実際馬がこんな格好をするかどうかという真偽はさておき、造形はいいのだが、製品の出来具合がちょいと気になる。なんせパーツが組み立てられない。ぽろぽろ落ちるは穴が小さくてはまらんわ・・・。挙句の果てに馬を固定するために台座についている突起物2つに、馬の足の裏にある穴があまりにも浅くてはまらない・・・つまりは固定できないシロモノである・・・。どないや検品。

しかも重要である義経の兜に傷あり・・・。塗装後に乾かない内に何かが当たったような感じの傷・・・。おいおい一番目につくとこじゃないのか・・・。

細かい部分まで模様がびっちりと書かれており出来はすばらしくよいです。

で、も、馬の造形が・・・。

空想歴史物の漫画の表紙でも見たことがあるんだが、どうもこの描写を日本人はしがち。カッコいいー、と日本人が思ってしまうのだろう。よーく見てください。馬、乗馬に慣れ親しんだ西洋人なら間違いなくしない描写。さてどこでしょう。そう、あなた正解。歯です。わたしゃ馬が歯を見せるシーンなんてあくびか発情期のフレーメン以外は見たことないで。何度も馬に噛まれたが、あのふわふわの唇で歯をしっかりと隠して噛んでくる。そう歯はむき出さない。しかし日本人はよくこの描写をする。と、馬の骨格がわかっていない。

なんで馬はハミが出来るかというと、先っぽと奥にしか歯がないのである。


「ハミの発明と歴史・末崎真澄著・うまはくぶっくれっと」P10
(すばらしい本でも是非ともゲットしましょう。)

ということでハミまで歯があったら神経質な馬は「いやー」となってしまい従わないでしょう・・・。馬は必至になってもぶにょぶにょの唇で口をしっかりと閉じております。

新選組戦場録

-- DATA --
企画・制作:Team Wakamatsu
1個315円
平成16年9月発売

日本人ってね・・・新撰組好きなのよね・・・。ショップでも売っていないし、オークションでも高い。というか買おうと思ったのがあまりにも遅すぎたんですけどね・・・。

『土方歳三 五稜郭最期の戦い』

いやー、正面から見ると何ですかこれは、新種の怪獣?しかし色々と細かいところまで書き込まれており、よく出来ている。馬以外は・・・。

ふーんと思われるかもしれませんが、顔のサイズは顎から頭の先端まで1センチぐらい。これはさすがに中国人の筆の腕を賞賛するしかない。

コワすぎ・・・。馬じゃねーし、この顔。

ここでも歯がハミまできています。つーか、歯の描写変やで・・・。人間の口?まぁ、同じ会社の造形やし・・・。頭絡も変・・・。

ちなみにサラブレッドの世界では白目が見えている馬は評価が低いです。

『土方歳三 鳥羽・伏見の戦い』

土方歳三の和の姿。ちなみに五稜郭の馬は鞍は和鞍で、鐙は西洋。こっちは鞍も鐙も和鞍のもの。以前、さかなくんが「アオリイカ」の由来をテレビで言っておりました。アオリイカの名前の語源は頭のぴろぴろが和鞍の下にしく布(アオリ。ここでは濃い緑の部分)に似ているからと。その時流れた映像は「西洋鞍の下に敷く敷くゼッケン」であった。それでは「ゼッケンイカ」になっちゃうのでは・・・。ちなみに西洋鞍でアオリと呼ばれているものは鞍の一部で、鞍の下に敷く布の類とは異なります。ちなみにこれも馬についている固定のための突起が土台のへこみに合いません・・・。浮いています・・・。

これは口をしっかりと閉じております。全てこの描写だったら良かったのにね・・・。なんか在来馬というよりはサラブレッドっぽい・・・。

『近藤勇 伏見街道狙撃事件』

私はこの馬がいっちゃん好きです。在来馬っぽいし、粕毛というか月毛(パロミノ)というかで・・・。が、蹄が短すぎる気がしますが・・・。

馬の毛色 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E3%81%AE%E6%AF%9B%E8%89%B2

距毛(j蹄の上の毛)もわさーとしてて私は好きです。和鞍の鐙のはき方、西洋とは異なり親指に力を入れるというのまで描写されている(偶然?)。でも手綱ぶらぶら・・・。休め?なの?

他、コメントなし・・・。

これら馬全てに言える事なんですが、外国の Breyer とか Schleich とかにはあってまるきり抜け落ちている事。それは蹄裏の描写である。足が地面について見えない部分はともかく、浮いて見える部分が平らなのはどうかと思う。

土方歳三のはめている鐙の裏の描写があれど、蹄の裏は平らなまま。

これも。

これも。

これもである。

例えばこれが上記の外国製になると。

カマルグの裏。半野生のため蹄鉄はなし。ちなみにこれは牝馬です。

これはフリージアンの裏。これは乗馬馬なので蹄鉄の描写がある。これも牝馬。

足の裏の描写と牡馬であることまでしっかりと描写されております。とその上にこのフィギュアには夜目まで描写されているのです。

上の方にある灰色の点です。汚れじゃありません。四肢全てにちゃんと夜目があります。これはなにかというと、親指が退化したものと聞いています。ここまで描写するか。まぁ、このフィギュアは大きめのもので、チワワぐらいあります。

Schleich

 ドイツのシュライヒのフィギュア。単体の馬は900円前後で販売されています。サイズは10センチ前後ぐらいのもので集めるのに丁度いいサイズです。毎年、新作が出てたくさんの種類の馬が販売されています。

フリージアン

馬の毛色で黒の出る確率は高くはないんですが、このフリージアンは意図的に黒を作ることが行われているためほぼ青毛。ショーホースに多いので、映画などで出てくる距毛のある青毛jはフリージアンが多いです。

アイスランディック

ヴァイキングがスカンジナビアから持ち込んだ馬。牛の飼育に適していないアイスランドで貴重な食料となりました・・・。

カマルグ

南フランスの大湿地に半野生化している(全て飼い主がいる)白い馬。湿地の中で暮らしている。

ティンカー

この馬がなんでこんなに白が多くて面白い模様かというと、アイルランドの馬なんですが、イギリスに統治されていた時代、軍馬として戦場で目に付かない毛色の濃い馬はイギリスに徴収されたため。そのため戦場で不適切な白い毛が多い馬が残され、現在のこんな模様になってしまったとさ・・・。

Breyer

アメリカのメーカー。サイズはシュライヒより多彩。30センチから10センチまで4種の大きさのシリーズがあります。これはトラディショナルサイズという一番大きなサイズのものです。トラディショナルサイズで7千円ぐらい。

フリージアン
Goffert 369


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