Morkinskinna
モルキンスキンナ

モルキンスキンナ(腐った羊皮紙)は1030年〜1157年(元々の作品は1177年まであった)のノルウェイ王の王列伝である。

下の2つの歌はヴォルスンガ・サガに登場する人物の名前が用いられている詩である。

Þjóðólfr作詩の歌
Sigurðr eggjaði sleggju
snák válingrar brákar
en skafdreki skinna
skreið of leista heiði:
menn sáusk orm (áðr ynni)
ilvegs búinn kilju
(nautaleðrs á naðri
neflangr konungr tangar)
大槌のシグルズ(鉄鍛冶屋)は危険ななめし道具(皮なめし職人)の蛇を愚弄し、皮の削られた龍(皮なめし職人)は床の炉の上をするりと動く。
人々は蛇を恐れ、小道の覆いを着る(足、靴、なめし職人)、火挟みの長っ鼻の王(鉄鍛冶屋)が家畜の皮(皮なめし職人)の蛇をたたく前に。
これはモルキンスキンナ中のハラルド苛烈王の話の中に挿入話として入っているサットゥル(Sneglu-Halla þáttr)に残されている詩である。ショゾールヴはハラルド苛烈王に付き添って町に出た時、鍛冶屋と皮なめし職人が言い争う場面に出くわした。王はその場面をショゾールヴに詩にするように命じ、早速1つの詩を作る。すぐに王は詩を褒めた後、ファーヴニル殺しのシグルズを取り入れた詩を作るように命じ、それに答えた詩である。
Arnórr jarlaskald作詩の歌
Vítt fór völsungs heiti
varð marglofaðr harða
sás skaut ór nið nýtla
norðan herskips borði.
ヴォルスングの名前は遠く旅した。
ニズ川南方へ木製の軍船の舵を巧みに取った喚起して迎え入れらた者に彼は大いに伴われた。
この歌はハラルド苛烈王のサガの1066年のスタンフォードブリッジの戦の終結後にヤールのスカールド詩人のアルノールが作詩したものである。
(06/04/18)
注:いつもながらですが、古アイスランド語のテキストも見てはいますが、現代英語訳からほぼ訳をおこしています。あくまでもこんな内容ですという程度です。

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